毒と整体

【令和の毒不足問題】自ら毒を求めぬ限り、毒を喰らうことができぬ時代。毒を喰らうも、整体の一環。

KokiさんからGoogleクチコミを頂きました。

ありがとうございます(^_-)-☆

Kokiさんは私のブログのファンでして(笑)自分で言っちゃいますけど、Kokiさん、間違っていないですよね??(笑)

というのも、以前から「先生のブログが仕事の面でも力になっている」とか、身体に対する考え方にしても、「これでいいんだなと自分の中で納得できることが多い」とか、お伝えしてくれておりまして。

正直、あまりこのようなフィードバックを頂く機会がないので、嬉しいです。

 

 

よく書くことですが、「ふつう」ってツライんですよ。

大富豪の斉藤ひとりさんは、「ふつうはツライよ」と書いております。
ヨーガの成瀬雅春先生は、「非常識は駄目だけで、超常識はアリ」とおっしゃいます。

 

ものすごく仕事ができる大会社の社長さんでも、物凄く頭のいい人でも、身体のこととなると、何故か「ふつうの人」が多いのです。

 

ふつうの考えとはこういうもの。

  • 姿勢を正していないから痛める
  • 姿勢が悪いから、腰痛なんだ
  • 寝方が悪いから~
  • 歩き方が悪いから~
  • 枕を計測して作ったのに~
  • 脚を組むから歪むんだ
  • 脚を組んでるから腰痛になる
  • 姿勢を正していないから肩が凝るんだ
  • 運動不足で~
  • 身体が硬いから悪いんだ
  • ストレッチしないから悪いんだ
  • 筋力が足りないから痛めるんだ
  • 筋トレしないと駄目ですよね?
  • 規則正しい生活をしないから駄目
  • 朝は食べないと駄目
  • 1日3食食べないと力が出ない
  • 漢方薬なら副作用がない
  • 漢方薬なら飲んでもよい
  • 私歪んでるんです~
  • 身体に良いものだけを食べないと
  • 身体に悪いものは食べてはだめ

 

などなど、書き出したらキリがありませんが。

ひとつずつ全部ツッコミたいところですが、これからセミナー開催で御徒町へ行かねばなりませんので、長くは書けない。

 

すべて「思い込み」です。

そんなに自分を雁字搦めにしなくて良いのです。

 

ガンガン脚組んでOKです。

 

という話です。

 

 

他、一例をあげると、「規則正しい生活が人間を弱めている」とも言えます。

もちろん我々は野生人間ではないわけですが、野生動物の強さは、いついかなる緊急事態にも都度対応するからです。

「昼の12時になったから飯」とか言う野生動物はいません。

むしろ、食に何日もありつけず、歩き彷徨うことだってあるでしょう。

また野生動物は必要以上に食べ過ぎることもない。

満腹で動けない状態になれば、それは死を意味するからだ。
野生にとって「満腹」は死病なのです。

だから沙漠やジャングルにいる野生動物には病気がありません。
病気は、人間と生活が近い動物にのみ、存在します。

 

 

食べたくない時は食べない。

「胃が痛い」ということは、胃からすれば、「おいおい、もうこれ以上オレに無理をさせないでくれ」とサインを出しているわけです。

 

 

ここからは矛盾した話になります。

逆にですよ。

無理を出来るのが人間たる証でもある。

野生動物は無理をしない。

当然、努力もしない。
獲物を追うのはあれは努力ではなく、ただの「生存本能」ですから。

 

我々人間は、時に徹夜をしてでもやらねばならぬことに遭遇しますよね。
そうやって無理できるのも人間なのです。
そういう苦しい体験こそが、力になったり、人間としての深みになって行ったりもしますよね。

だから自然に沿う生き方をしていることには、そこからは価値は生まれない。
人間成長はないとも言えるのです。

やはり一定の無理に挑むことで、人間は文明を切り拓いてきた歴史的事実があるわけですから。
いつの時代も、時代を切り拓くのは無理を受け入れて、無理を「無理でない無理」に変えていった人間の力なのです。

 

だから人間は努力をしないと、人間として生きられない。

つまり、「病気もするのが人間」なのであります。

「努力」は「自然」とか「野生」に反するのですから。

 

 

  1. 「無理な無理」は、身体を壊す。
  2. 「無理でない無理」は、人間を強くしていく。
  3. 「無理のない状態」は、生命が弛緩して弱くなる。

 

病気や痛みなどは、「無理でない無理」なのです。
人間を強化するひとつの試練とも言えましょう。

だけど、薬を使って強引に「無理のない状態」を作ろうとし過ぎると、生命が弛緩していく。

「無理のない状態」は無菌室だと思えばよいのですが、無菌室で育てられたら外に出たらすぐやられてしまいます。

だから「無理でない無理」と向き合えることは有り難いことであり、人間として成長する場でもあるのです。

 

他には、人間関係も、「無理でない無理」でしょう。
結局、社会に出て生命活動をするということは、必ず誰かと関わるのですから。

何処に行ったって、自分と合わない人や、嫌いな人とは出会うものです。
考え方が違うなど、当たり前なのです。
同じ考えの人がいたら、それこそ奇跡レベルです。
自分の好きな人とだけつるんでいても、やはり「毒がない」のですから、ちょっとした毒にやられる人間になっていくでしょう。

 

「無理でない無理」が「無理な無理」になってしまったのが、令和です。

過剰に過保護な時代になったのです。
それは子供に対してのみならず、我々大人も時代の過保護を受けているのです。

そのことに気づき、適度に自ら毒を喰らいながら生きて行かないと、すぐにやられてしまいます。

ただただお役所仕事をしていれば、そりゃあ原因など一生解らないでしょう。

それだけ、本気で子供と向き合う、関わろうとする大人が減ったということだけじゃないかな。
今はこの辺りも難しいですよね。
何か関わろうとすれば、すぐに暴力だ、ハラスメントだと言われてしまう時代です。
この潔癖も行くところまで行くしかないのでしょう。

どこかのタイミングで、「これじゃ駄目だ」と本気で目覚めるタイミングがあるのでしょうね。

 

 

肉体というものは、ボロボロになっていくものです。

ボロボロに使い果たして、最後は死に至ります。

つまりボロボロになるのは当たり前のことであり、「ボロボロになるまい」と守ろうとすればするほど、人間は弱くなります。

もっと身体を使い切って、ボロボロになって生きようと覚悟が決まれば、人間としての生命を全うできるでしょう。

 

だから当院の整体を受けているのであれば、あとは健康のことなど忘れて頂くのが正しい整体の受け方とも言えます。

整体で肉体と精神を賦活し、社会の荒波にぶつかって行くのが善しということなのです。

そして最後はボロボロに自己を使い切って死ぬ。
それが大往生です。

 

数年前から、「善く死ぬための整体」と、自分の整体治療はそこを目指そうと考えるようになった。
「善く死ぬ」とは、「善く生き抜く」ということです。

この荒波のような令和を、善く生き抜ける整体治療を提供していきたいし、そこを目指して整体治療の研鑽を継続して参ります。

 

今日も1日、自分自身を使い切っていきましょう!!

最高の1日を。

P.S.
範馬勇次郎からは学ぶことが多い。

 

 

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